【オゴ】

日に焼けた大きな笑顔のおじさんは、観光客が訪れるビーチで、

一日中パラソルの下にのんびり座って、やしの葉で帽子や魚を編んでいる。

そのビーチはハワイアン料理ポキに欠かせない海草オゴが、海から打ち上ってくる。

ビニール袋を片手にオゴを拾い行くと、彼は「今日の波のうねりだとこっちにたくさん打ちあがっているよ。」

「食べるだけにして、たくさんとるなよ。」 「根がついているオゴは、海に戻すんだよ。」、

「さっきビックファミリーが来てたくさん取っていっちゃったよ。遅かったね」などとニコニコ話してくる。

ほとんど取れない日があった。がっかりして彼の場所に脱いでおいたビーチサンダルを取りに戻ると

「ハイ」とやしの葉で編んだ可愛らしい鳥と一緒に、朝一番で彼が取っておいたオゴをくれた。

そんな彼はヘルシーな海草なんか全然食べないような見事に大きいおなかで、

午後の遅い時間からはビールを飲んでいる。そしてサンセットを楽しんだ後、パラソルをたたんで帰っていく。

                                              Art:Yasu/Word:Miki

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