【ロコとリーフ】

ロコのロングボーダーが多く集まるそのポイントのビーチの砂は、

ラハイナの中でもひときわ熱く熱せられている。

何度も足の裏をやけどしそうになって、あわてて海に駆け込んだ。

初めてそこに行った時、ぼろいピックアップトラックと

太ったハワイアンのおっちゃん達が集まっていて怖い雰囲気があった。

でもこちらがニコリとすればおっちゃん達のしかめっ面も、

とたんに愛らしい笑顔になり「Konichiwa」「Domoarigato」など日本語まで出てくる。

ひときわデップリお腹の突き出たおっちゃんは、

腰の低い位置にトランクスをはき、ぶ厚いロングボードを肩にのせ、

熱い砂の上をへいちゃらでゆっくり歩いて海へ入っていった。

ボードには巨大ムカデがくねってるイラストがブラシされている。

とてもそのボードには近づきたくない。

ここのリーフはとても浅くて、潮がひいているときは鋭い珊瑚が水面まで突き出ていてとても危険だ。

珊瑚の切れ目の場所から出ないと、怪我をしたりボードを壊してしまう。

まるでロコとリーフに威嚇されているような雰囲気になる。

しかしアウトにでると、波はオイルのようにトロトロな最高のレフトブレイク。

夕方にはラナイ島に真っ赤な太陽が沈み、赤く染まった風の無い海での波待ちは、

自分が楽園にいることを実感させてくれる。


                                              Art:Yasu/Word:Miki

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